令和3年12月に柏崎市内の小学校で「ダシの教室」を行いました。
小学5年生は、家庭科でおみそ汁作りとご飯を炊くという授業があります。
学習指導要領には、おみそ汁のダシは「煮干」になっています。
そこで、せっかくなら、
ダシを飲んでもらいたい、と思い、
材料費のみで承っています。
煮干と出し昆布のダシの飲み比べと、
合わせだしとダシ無しのみそ汁の飲み比べ。
煮干の下ごしらえ。
大体このような流れです。
以前は、
自分で煮干の下ごしらえをしたものを
それぞれ持ち帰り、家でダシを取りみそ汁を
作ってもらう、という内容もしました。
今回は、煮干の下ごしらえは、
次の調理実習で作るみそ汁のための分に
なりました。
出し昆布は無しで。
その辺りは、担任の先生と相談して
決めます。
皆さんに飲んでもらうダシは、
自分で準備したものを持ちこみします。
ダシは前の日の夜から水にひたし、
当日朝、火にかけダシをとります。
出来上がった温かいダシをポットに入れて
持って行きます。
実はこれはなかなか手間がかかります。
朝4時起き。
授業の時間は、都合に合わせます。
今回は、2時間目と3時間目の二クラス分です。
過去では、二日間に分けたことも
あります。
ダシ教室のあと、そのまま調理実習に
つながったり。
三クラスのときもありました。
下ごしらえをしてもらう煮干などは、
事前に班の人数を教えていただき、
ビニール袋(アイラップ)に分けていきます。
初めたころは、45分授業が長く、
「煮干を取りに来てください」
とか
「ダシを取りに来てください」
など子どもたちからも協力してもらい
ましたが、
動いたりするのもあれかなぁ、と思い、
もう先に配っちゃいます。
しかし・・・、
一番目の授業は良いのですが、
休み時間って短い。
しかも、当然ですが、
家庭科室に移動教室なので、
子どもたちは、準備ができ次第、
すぐにやってきます。
慌てます。
前の時間の片付けは、子どもたちの
机の上は片付いていますが、
配る準備が間に合わない。
一人で行っているので、焦ります。
次の授業のときは、子どもたちに
取りにきてもらうようにしようかな。
煮干ダシと昆布だしをそれぞれ飲んでもらい、
少し残したダシを二つ混ぜ合わせて
合わせだしを作ってもらって飲みます。
↑このそれぞれ飲むダシが飲みにくかった場合、
合わせだしを飲むことに非常に躊躇します。
このあたりでは、もうみんな
口々に感想を言い合っています。
私は、ほほえみながら、見守ります。
先生の声掛けも抜群です。
お湯で溶いたみそのみそ汁と、
煮干と出し昆布の合わせだしのみそ汁
を飲んでもらい、感想を述べていただきました。
先生が「感想言える人」と声をかけると、
みんなちゃんと手を挙げるんですよね。
感じたことを言葉で表せるって、
すごいことだと思います。
好みは、特に味の好みは人それぞれだと
思います。
「みんな違ってみんないい」です。
煮干ダシが苦手な子
出し昆布のダシが苦手な子
こんな味もあるよ。
味噌を入れると、さっき飲めなかったダシが
おいしく感じたり。
など、体験していただくことがいいのかな、
と思います。
教室の様子の写真はないので、
片付けをして、帰るときに玄関前でパシャリ。
家庭科室って、校舎の中でも、
玄関からだいぶ遠いところにありますね。
先生も上がったり下りたり毎日
鍛えられていますね。
今回は、三階の一番奥の位置でした。
鍋など持ち込んでいるので、
行きに三往復、帰りに三往復、って感じです。
片付けも20分くらいかかりますので、
次の時間も家庭科室は貸していただけると
助かります。
今回は、次に6年生のミシン授業が
ありました。
先生の調理台のところは使わない、と
いうことで、子どもたちが一生懸命
布バッグを作る脇で片付け作業をしました。
また、普段は普通に話すことしかないので、
ダシの授業のときは、相当な大声を出して
いるようです。
作業中のときとか、子どもたちが自由に
話ているところに割って入って注目させる
ときは、やはり大きな声で話始めないと、
全然届きません。
帰ってきてから喉がつかれていることに
気付きます。
腹から声を出していないと思われます。
など、色々ありますが、
ぜひ、あなたの学校にも呼んでくださーい。
コロナウィルスのため、令和2年はゼロ件、
令和3年は1件でした。
この調理実習は、12月から1月に行われることが
多いようです。令和4年、そのころには日本中、
落ち着いていることを願います。
各学校に、案内の文書を送りたいと思います。
乾物屋の今井商店 若林